時計の秒針と同じように、一定の角度で回転を繰り返すモーターをステッピングモーターと呼びます。このときの角度は基本ステップ角度と呼び、通販で購入するときにはこの角度を重視しなければなりません。電流を流す相を切り替え時計のように一定の角度ずつ動いて回転する仕組みを持ち、センサなどがなくても位置決めができるメリットを持ちます。通販で購入するときには、ステッピングモーターには2相・3相・5相の3つに分類が行われていることを知っておく必要があります。

DCモーターなどの場合は、直接直流電源を印加させれば回転が可能になりますが、ステッピングモーターの場合はドライバが必要です。このドライバのことをPWMと呼び、2相の場合はバイポーラ駆動もしくはユニポーラ駆動のいずれかで駆動回路が変わります。3相と5相の場合は電流を双方向に送り込む駆動回路が必要です。通販で購入するときには、モーターだけを選ぶ形になりますが、開発中の電子回路に合う製品を選ばなければなりません。

なお、通販サイトの中には、モーターと駆動回路がセットになっていて電子工作にも使える製品を販売しているお店もあります。初めてステッピングモーターを使った電子工作をしたいときなど、購入するモーターに適したドライバーがセットになっていることで実験するときにも役立つのではないでしょうか。また、駆動回路がセットになっていることでステッピングモーターの特性を調べるときにも便利です。